第6回 バルセロナでカーニバル


2月4日~10日はバルセロナ市のカーニバル(謝肉祭)でした。

カーニバルとはカトリックなど西方教会の文化圏で見られる、復活祭の約40日前に行われるお祭りです。キリストが受難・復活前の約40日間、断食をはじめとする苦行をしたという話から、キリストの苦しみを分かち合うという意味でキリスト教徒は肉を食べなかったり、自分の楽しみを節制したりする期間があります。その長くつらい40日間を過ごす前にごちそうを食べたり、騒いだりしましょう、という期間がカーニバルです。

ただ、現在では宗教的な姿をとどめず、年中行事・観光行事となっている地域が多いのです。カーニバルではバルセロナよりも南西に位置する港町シッチェスが有名ですね。

カーニバル時期の3日~1週間ほど、こちらの保育園・幼稚園・小学校では日々異なる仮装をして通園・通学をするのが常です。1日はパジャマ、1日はホラー系仮装、1日はヒッピー、1日は自由な仮装、などなど学校により様々な指定が入ります。そして多くの学校では最終日に仮装した子供達が学校のすぐ近くをパレードして歩きます。

この時期、街は子供達や商店の人をはじめとして仮装した人々があちらこちら行き交います。私がよく通り抜ける市場の今年のカーニバルテーマはジョン・トラボルタの「Grease」。 ごつい魚屋のおじちゃんがリーゼントにサングラスと革ジャンで魚をさばき、肉屋のふくよかなおばちゃん達が金髪のカツラにピンクの大きなリボン、水玉のひらひらスカートでいつものおしゃべり。あちらにはピンクのカツラのお姉ちゃん、こちらには不良風お兄ちゃん、と見ているだけでも楽しい数日間でした。

バルセロナ市のカーニバル、主に土日に各地区でもパレードなどのイベントが行われますが、メインイベントが2月7日日曜日に行われた「Taronjada」。これはカタルーニャ語の「Taronja」、スペイン語の「Naranja」(オレンジ)から来ており、その昔、カーニバルのお祭り騒ぎの中で人々がオレンジを投げ合ったという風習に由来しています。

生演奏、ダンス、カーニバルの女王Reina Bellugaのパレードなどが行われるなかでも盛り上がるのが「la batalla campal de la Taronjada」(野外バトル)と呼ばれるイベントで、カウントダウンに合わせて一斉にオレンジ色の紙テープと紙吹雪が吹きあげ、女王やその取り巻き達、そして広場に集まった人々がオレンジ色の風船を空にポンポンと跳ね上げます。その昔の本物のオレンジ投げから現代は風船と紙吹雪の投げ合いへ、古い伝統と風習が形を変えて残っています。広場一面が一瞬のうちにオレンジ色になる光景はなかなか圧巻!そして陽気な音楽と共にまたダンスが始まりました。

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