第39回 アルゼンチンの国技パト


騎馬で戦う競技にアルゼンチンのパト(Pato、「アヒル、鴨」)がある。ガウチョが村の広場で二組に分かれ、皮袋に入れた鴨を奪い合う簡単な競技だが落 馬で死傷者が出たため歴代政権はたびたび禁止令を出したという。戦後のペロン大統領の時代に国技となる。ポロ(アルゼンチンでも盛ん)のルールを採用し安 全な近代的スポーツに生まれ変わった。1チームは4騎からなり、鴨を入れた皮袋の代わりに6つの握り手のついた革製ボールを使用する。昔の試合の様子は叙 事詩 ”Santos Vega” に詳しい。下記はその一節。

De los opuestos confines
パンパのあちこちから
de la Pampa, uno tras otro,
一人また一人
sobre el indómito potro
たてがみ振り乱す
que vuelca y bate las crines
荒馬にまたがり
abandonando fortines,
砦も畑も田舎家も
estancias, rancho, mujer,
女まで打ち捨てて
vienen mil gauchos a ver
集うガウチョは幾千人
si en otro pago distante
他所の在所で運試し
hay quien se ponga delante
「勝負」の掛け声響くとき
cuando se grita “¡a vencer!”
我に対する者ありや
(川内試訳)

現代のパト競技

写真は競技のパトの様子

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