第86回 ことわざ、格言 4


スペイン語は簡単でも何を意味するか分からないことわざがある。特に民族色が強いものや特定の職業に由来するものが多く日本語力と知識が問われる。

Llevar buhos a Atenas.
「アテネにふくろうを持ち込むな」
アテネの守護神はアテナ女神。女神の神性は農業の神、戦いの神、芸術の神(知恵の神)と変わったが常に女神に仕えたのはふくろうだった。そこにふんだんにある物を持って行くなという教訓。

Vamos a ver por donde saca la cabeza el pato.
「カモが次にどこで水面に顔を出すか見てみよう」
アルゼンチンの平原に住むガウチョ(牧童)の人生訓。何事においてもよく観察し、慌てるなという教え。

Quien ramo pone, su vino quiere vender.
「ブドウの枝を置くものは自分のブドウを売りたいのだ」
人の考えていること(魂胆)はすぐ分かる。日本のお酒の蔵元では杉の葉製の球を軒先に吊るした。

Buey viejo,surco derecho.
「年老いた牛の畝は真っ直ぐだ」
老牛は一直線のうね(畝)になるように鋤を引いて真っ直ぐ歩くことが出来る。人も同じ、経験と知識が物を言う。
(川内)

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