Maiami, USA

最終回 ラテンアメリカの隠れた首都


Maiami, USA

北米大陸は亀の島という別名を持つ。その大陸から身を乗り出してカリブ海を眺めている亀の頭の部分にマイアミはある。温暖な気候を求めて退職者の集まる老人の街だったが、戦後は航空産業、IT産業、大型農業(柑橘が有名)、物流拠点、金融そして観光の街として発展を続けて来た。1970年代以降はコロンビアの麻薬の陸揚げ地としても名を馳せている。

マイアミは温暖な地のイメージからニューヨークよりはるか南西に位置すると思われがちだが、北米の中では東部に位置し、東部時間帯である。マイアミは南へ旅する人には北米最後の街であり、南から来た人には北米最初の街となる。

フロリダ半島はスペイン人のフアン・ポンセ・デ・レオン(Juan Ponce de León)によって1513年に発見されたが、黄金が産出されなかった半島はスペイン人から放置された。1821年、西進する北米に譲渡されている。今日、マイアミの住民の6割はキューバ系となり、その中核はカストロ革命政権下のキューバから逃れてきた富裕層と言われる。彼らのおかげでマイアミはスペイン語がどこでも通用する街となり、またヒスパニックが頭を上げて堂々と生活できる街に変わっている。

気候、言語、交通に恵まれたマイアミにはラテン系の芸能人やラテンアメリカの企業家が豪邸を構えて住んでいる。人、物、金が交差するマイアミはまさにラテンアメリカの隠れた首都と呼ぶにふさわしいところである。
(川内)

※第100回をもって本コラムを終了とさせていただきます。
ご拝読ありがとうございます。
2015年3月13日(金)

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