第44回 マグロと泳ぐ

便利な世の中になったもので、海外にいても日本のテレビ番組が気軽に見られるようになりました。

日本には旅番組や海外ネタも扱う情報バラエティ番組が多いですよね。スペインの事が出ているとつい見てしまうのですが、先日見たのが10月18日放映のテレビ東京「ウソのような本当の瞬間!30秒後に絶対見られるTV」。この中で9月にコラムでもご紹介したバルセロナのメルセ祭でのCorrefoc(悪魔の花火パレード)の様子が放映されていました。

そしてもう一つが「マグロと泳げる生簀(いけす)プール」。 実は私、去年の夏に行ったのです。 テレビを見ながら「行った行った!」と懐かしくなりました。一生のうちに一度は野生のイルカと泳いでみたいと思っている私ですが、まさか先にマグロと泳ぐことになろうとは・・・。

この生簀プールがあるのはL’Ametlla de Marというバルセロナから南へ150kmほど下った港町。黒マグロの生簀を所有している会社が始めた“Tuna Tour”、港からカタマランに乗って約5km沖の生簀へ。丸く囲われた生簀の脇に船をつけます。私たちが行った時の参加者は私達、スペイン人ファミリーや外国人観光客、と国籍も年齢もばらばら。希望者はライフジャケットをつけ、はしごから海へ下ります。7月の上旬でしたが、水の冷たいこと!少し浸かっているいるだけで体の芯まで冷えてきます。

皆、生簀に渡されたフロートにつかまってシュノーケルで水の中を見回します。 船からいわしなどの小さな魚を投げてマグロを呼び寄せるのですが、この時は午前中ということもあってマグロがあまり活発に動いていなかったようで、あまり近くで見ることはできませんでした。時々足元の少し先に黒い影がさっとすごいスピードで通り過ぎるのが見えました。「大きい!」1メートル以上はあるでしょう。大きいと3mにもなるそうです。キラッと背びれがするどく光るので、逆に近寄られたらちょっと怖いかも。シュノーケルで数メートル潜るともう少し何匹か見ることができましたが、テレビやネットの画像・動画で見るほど間近でたくさん、とはいかず…残念。まぁマグロも生き物なのでなかなか思うようにはいかないものです。

聞いたところによると、午後の方が活発に動くとか。水の透明度や天気によっても見え方が違うでしょうね。子供達は水の冷たさに早々にギブアップ、私が一番盛り上がっていたかもしれません。 海から上がった後は帰港する船内でマグロのお刺身のサービス。お醤油とわさびで頂きます。皆おいしそうに食べていました。やっぱり外国人にも寿司・刺身人気は上がる一方のようです。

このTuna Tour、もうシーズンは終わってしまって3月下旬から10月まで、寒い時期はウェットスーツでできるようですが、やっぱり夏がお勧めかと思います。ここでしかできない“マグロと泳ぐ体験”、いかがでしょうか?

スキューバコースもあって、こちらであればばっちりマグロとのコンタクトを楽しめそうです。

Tuna Tour (音声が出ます)
http://www.tuna-tour.com/

一生懸命水中を探します。右上はスタッフが同時にスキューバで潜って撮影した画像。 ちなみにスペイン語ではAtun Rojo「赤いマグロ」ですが、日本語では(タイセイヨウ)クロマグロです。なぜなのでしょう?

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