第51回 モンセラットで初日の出

2017年あけましておめでとうございます。

三が日も過ぎ、日常が戻ってきた頃でしょうか。こちらでは2日より街はほぼ通常通り稼働しています。本日6日の公現祭(Día de los Reyes Magos)でクリスマスシーズン終了です。

例年通り年越しそばを食べ、12時の鐘と共にブドウを12粒食べて新年を迎えた我が家、今年は早起きしてスペインで初めて初日の出を見に行ってきました。実は日系旅行会社の「モンセラットで初日の出を見る」ツアーに参加してみたのです。

モンセラットはバルセロナから内陸に約60キロ、Montserrat(=のこぎり山)の名前通り、ぎざぎざ・ぼこぼことした奇岩群がそびえ、遠くからでもその姿がのぞめます。最高標高は1236メートル、山の中腹720メートル地点にはキリスト教の聖地、モンセラット修道院があります。修道院の裏手には丸みを帯びた柱状の奇岩がおおいかぶさるようにせまり、逆側は遠くまで視界が開け、標高の高さを感じさせます。修道院に祀られているのはこの場で見つかったと言い伝えられる黒いマリア像。大自然の造り出した雄大であまりに不思議な地形に圧倒され、ここにスピリチュアルな存在を感じ崇め始めたという歴史が理解できる気がします。聖地であると同時に今では人気の観光スポットで、多くの観光客も訪れます。

元旦の日の出は8時20分、到着したのは日の出の30分ほど前、かなりの霧に日の出が見えないのでは、とドキドキ。だんだん明るくなる中に浮かび上がる霧の中の奇岩群は何とも神秘的。更に日の出が近づいて東の空が赤く染まってきたころには、私たちがいた修道院あたりの霧は晴れてきて眼下は見渡す限りの雲海!そして雲の向こうに2017年最初の太陽が顔を出しました。 始めは雲に少し覆われていましたが、雲海を抜けると光が雲に映り、さらに辺りを明るく照らし出します。その神々しさに思わず拝みたくなるほど。歩けそうな雲海もよく見るとかなりの速さで雲が動いており、刻々と変化する光景に目が離せなくなりました。奇岩群と修道院は太陽の光に赤く染められてこれまた神秘的な姿を見せます。

あっという間に太陽はまぶしさを増し、直視できなくなりました。雲海は光を浴びて白く、まぶしく広がり、雲が所々上に吹き上げられ煙のように舞い立ちます。

その後は修道院で黒いマリア様に願い事をして、まさに初詣。こんな素晴らしい日の出を見られて早起きした甲斐がありました。初詣もしたし、なかなか幸先のよさそうな1年のスタートです。

このツアー、80人近い日本人の参加者がいましたが、意外にも同じように日の出を見に来ているスペイン人もけっこういました。 でも「初日の出」を見に行くという習慣はやはりないので、友人にこの話をしたら、「ユニークな1年の始め方だね。」と言われました。私達、sol naciente(日いづる国)の国民ですからね。今年もよい1年になりますように!

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