第2回 カレンダー余話

現代まで引き継がれる珍しい表現

レコンキスタの中から生まれたポルトガル国は言語、習慣などでスペインともっとも近い関係にある。ポルトガル語は月曜のことをsegunda feira(第2曜日)と呼ぶ。3番目が水曜、4番目が木曜、5番目が金曜となっているが第1番目はない。キリスト教がまだユダヤ教の習慣から脱却していなかったころ曜日に名前はなく、安息日(sábado)の1日目、安息日の2日目などと呼ばれていた。スペイン語にもsegunda feriaという表現が辞書にあるが半死語だろう。EUが週の初めを月曜としたとき、ポルトガルでは「第2の曜日、つまり月曜から始まる」と言う珍しい表現 が残った。本来の1番目は土曜の翌日(現代の日曜)だったという想像がつくだろうか。

昔の名残りが見られる月名と2か月のずれ

月名になるとポルトガル語だけでなく、英語やスペイン語にも昔の習慣の名残が見られる。カレンダーの月に名前がついているのは1月から8月までで9月以降は 単に番号で呼ばれている。

septiembre 7番目の月「9月」

octubre 8番目の月「10月」

noviembre 9番目の月「11月」

diciembre  10番目の月「12月」

この2か月のずれ込みは1年12カ月制の下で7番目の月にシーザ (Julius Caesar)と8番目にアウグストゥス(Octavianus Augustus)が自分の名前をつけたことによる。それにしても2か月のずれ込みを2千年間も放置して来たのは理屈を好む欧米人らしくない。

関連記事

ページ上部へ戻る