第62回 マヤのカレンダーと2012年

マヤの遺跡はユカタン半島からグアテマラ、ホンジュラスまで広がるが観光の中心はユカン半島メリダの郊外にあるチチェン・イッサとウシュマルである。 とりわけEl castillo「城」と呼ばれるピラミッド(ウシュマル)の人気が高い。半島の根元にあるパレンケ(Palenque)は1952年発見の王の墓で有名だ。

2012年12月、マヤ暦で「第5の太陽」と呼ばれる約5千年続いた現世が終った。(マヤ暦元年は紀元前3113年)これまでの地球終末論と同じようにマヤの予言が注目を浴びたが今回も外れた。マヤ暦は複雑だが星の運行を観察して作られた科学的なカレンダーである。
主な特徴は次の3点
1. 一年260日(神聖暦)と365日(農事暦)の二種類の暦がある。
2. 二種の暦の組み合わせ上、特定の日は52年で一巡(60年還暦に似る)。
3. 創世期から続く長期暦がある。

マヤ文明は優れた暦と文字を持ちながら未解読の部分が多い。スペイン人神父による焚書のため、僅かに残された古文書の断片と各遺跡の石碑(estela、王の名前と年号が彫られている)だけではマヤ文明の全容を明らかにすることは出来ない。そのためマヤ文明を素直に認めず、マヤ人は宇宙人と接触していたと主張する人までいた。マヤ文明関係の出版物は多いが多くは興味本位であり信頼に足りるのは専門書を除けば「ポポル・ブフ」(マヤの創世記、中央文庫)や「マヤ神話・チラン・バラムの予言」(新潮社)など数少ない。
(川内)

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