Spanish World

スペイン語を学んで50年の著者による、在外生活などの海外体験、スペイン語の意外な表現、珍しい習慣、スペイン語圏の名言などをコラム形式でお届けいたします(全100回)

第94回 オノマトペ(擬態、擬声、擬音語)

日本語はオノマトペが豊かな言語として知られる。特に擬態語の豊富さは欧米語の比ではないことがいくつか例を挙げれば分かるだろう。

わざわざ=a próposito 、うじうじ=vacilar、くたくた=agotado、すらすら=sin dificultad、いきいき=vívido、ほやほや=fresco などスペイン語では動詞、形容詞、句などを使わざるを得なく生き生きとした表現をすらすらと書くことは出来ない。

第93回 Adiósは「さようなら」か?

学生時代にある教授が「adiósはさようならではない、adiósは長い旅に出る人を見送るときに道中の無事を祈っていう言葉であり日常はhasta luego、hasta mañanaなどと云う」と説明した。筆者は長くそう信じて疑わなかったが、ある時、スペイン映画の中で郵便配達夫が人々にadiósと言って立ち去るのを見て教授の説明に疑問を感じた。

第92回 イエスは馬小屋で生まれた?

クリスマスが近づくとカトリック諸国ではNacimiento (Bélen, Pesebre)というイエス生誕の場を再現した模型を飾る。飾られる人形は幼子イエス、マリア、夫のヨセフ、牛、羊、ロバから成る。馬の人形はない。筆者の疑問はここにあった。イエスは馬小屋で生れたと聞かされていたからである。改めて新約聖書を見ると、イエス生誕の場面は非常に簡潔である。

第91回 午年(el año del caballo)にちなんで

「馬の早がけ、ロバの立ち止まり」という格言がある。
Carrera de caballos, parada de burros.
人生は馬のようにただ駆けるだけでは駄目で、ロバのように立ち止まって振り返ることも必要だ、あるいはただ駆けるだけではやがてロバのように止まってしまうことになる、という教えだろう。

第90回 ことわざ、格言 8

中南米の地元に伝わることわざにもおもしろいものがある。短い表現の中に民族の風習や人生観などが読み取れる。

Más vale atole con risas que chocolate con lágrimas.
「笑いで飲むアトレの方が涙で飲むチョコレートよりましだ」

第89回 ことわざ、格言 7

引き続き動物に関することわざ。動物なら普遍性があると考え人間に例えると個人差があると考える人間の驕りか、角を立てずに教えを説く知恵か。

Aunque la mona se vista de seda, mona queda.
「絹で着飾っても猿は猿だ」

第88回 ことわざ、格言 6

スペインには動物に関することわざも多い。ことわざを見れば人間と動物の関係がよく分かる。スペインでは犬、馬、ロバに関することわざが目につく。

El perro de buena raza, hasta la muerte caza.
「血統のよい犬は死ぬまで狩りをする」

第87回 ことわざ、格言 5

ことわざは人に世渡り術を教える。長く語り継がれて来たものは納得性がある。特に対人関係では洋の東西を問わず昔から気を使っていたことが分かる。

Cuando tu amigo pide,no le hagas esperar.
「友人に頼まれたら待たせるな」

第86回 ことわざ、格言 4

スペイン語は簡単でも何を意味するか分からないことわざがある。特に民族色が強いものや特定の職業に由来するものが多く日本語力と知識が問われる。

Llevar buhos a Atenas.
「アテネにふくろうを持ち込むな」