ユキ:今度の日曜日に引っ越しするの。
ラウル:ああ、そうなんだ?それじゃ、きみの好きな時に手を貸すよ。遠慮しないで言ってね。
ユキ:心配しないで。もうすでにほとんど全部準備しているわ。
単語・表現
domingo 「日曜日」※定冠詞 el がつく場合、この日曜日と具体的な曜日を指している。
que 「~ということ(関係代名詞)」
viene「来る」(venir・3・単・現在)
me mundo 「引っ越す」(再帰 mudarse・1・単・現在)
【参考】 mudarse de casa 「転居する」 cambiarse「転居する」
a「~に」 apartamento 「アパート」 nuevo, va「新しい」
bueno「えっと、それじゃ」 cuando 「~するとき」
quieras「欲する、~したい」(querer・2・単・現在)
cuando quieras 「きみの好きな時に」※便利な表現なので覚えてください。
te「きみに」 echo「ほうり投げる、注ぐ」(echar・1・単・現)
mano 「手、人手」
echar una mano a + 人「~に手を貸す、助ける」
tienes 「持つ、ある」(tener・2・単・現)
no más que「~だけ」
decirlo = decir + lo decir「言う」 lo 「それを」
※本来は目的語のloは動詞の前に置かれるが、この場合queが前に当たるため動詞の直後につく。
No tienes más que+動詞の原形 「(君は)ただ~するだけでよい」
※直訳すると「君はさらに~することを持たなくてよい」となるが、「ただ~するだけでよい」 と覚えておくと便利な表現。
te preocupes 「心配する、気づかう」(再帰 preocuparse・2・単・否命)
no te preocupes 「心配しないで」
ya 「すでに」 está 「~である、~です」(estar・3・単・現在)
todo, da「すべての」 casi 「ほとんど」
preparado, da「準備の整った、用意された」
※está の主語は前文を受けて「引っ越しするという行為」を指す。
その他の表現
再帰動詞の復習
今回は再帰動詞が何度も出てきましたね。 スペイン語を勉強しはじめた人にとって、いまひとつピンとこない文法のひとつに再帰動詞という動詞の用法があります。すでにこれまで頻繁にメルマガでも出てきていますし、また第66回や第67回などでは再帰動詞のレッスンも行いました。
重複してしまうありますが、再帰動詞のおさらいをかねて再確認してみましょう。
再帰動詞とは主語と目的語が同じ場合、つまり「私は私に(私を)~する」といったように「自分自身を・に~する」という場合に用いられます。気をつけなければならないのは、人称の代名詞が動詞とセットになっている点です。
辞書の動詞の原形では語尾に-seという形で表記されますが、活用に応じてme/te/se/no/os/seと変化して動詞の前に置かれます。
本文を例にとって考えてきましょう。
×Mudo me a una apartamento nuevo.
「私は私自身を新しいアパートに引っ越す」
もちろん人称代名詞のme「私を・に」は動詞の前に来るので…
↓
Me mudo a un apartamento nuevo.
「私は新しいアパートに引っ越します」
日常でよく使われる再帰動詞を掲載しておきます。改めて日常の動作を表す言葉が多いのがわかります。
quitarse「~を脱ぐ」
lavarse 「自分自身を洗う」
levantarse「起きる」
llamarse「~という名前である」
ducharse「シャワーを浴びる」
pintarse「化粧をする」
peinarse「髪をとかす」
afeitarse「ひげを剃る」
acostarse「寝る、横になる」
sentarse「座る」
bañarse 「入浴する」
ponerse 「~を身につける」
知らずに使っているスペイン語
ボレロ bolero
フランス人のモーリス・ラヴェルが作曲した「バレエ音楽」として有名なボレロ(仏・boléro)。名前だけは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。セビリアの酒場で繰り広げられる踊り子のさまを描いているこの舞曲は現在も繰り返し公演されています。また女性用の上着としてのボレロのほうがなじみがある、という方もいらっしゃるでしょうね。ボレロとは音楽、舞曲、洋服の意味以外にスペイン語で「うそつき」「ずる休み」といった意味があります。