コウイチ:きみは将来何か夢をかなえたい?
ホセ:はい、帆船で世界を回りたいな、きみは?
コウイチ:僕は家のローンを支払い終えたいな。ははは。
単語・表現
te「きみを・に」
gustaría 「~が好きである」(gustarの3人称・単数、直説法の過去未来形)
te gustaría 「きみは~したい」 ※きょうの表現・ことばではgustaría はを使った表現を取り上げます。
realizar「実現する、かなえる」 algún 「何らかの」(男性名詞の前でalgún)
sueño 「(望みの)夢;眠り、(睡眠中の)夢」 futuro 「将来」
me 「私を・に」
me gustaría + 動詞の原形 「わたしは~したいなあ」(希望)
dar「(名詞とともにその行為を)する」※ほかにも「与える」「渡す」の意も。
vuelta 「回ること、巡回」 al = a + el 「~へ、~に、~を」
mundo 「世界」 barco 「船」(あらゆる種類の船)
velero, ra「帆走の」 barco velero 「帆船、セーリングボート」
tú 「きみ」 a mí 「私に」(me の強調した表現でmeと重複して使われることが多い)
terminar「終える」 pagar 「支払う」
crédito 「貸し付け・ローン、信用・信頼」 casa 「家」
ja ja 「ハハ(笑い声)」
その他の表現
きょうは何度も本文中に登場してきたgustaíaの表現を考えてみましょう。 文法的な話の前に、動詞gustarの表現を覚えていますか? 「~が好きである」という意味でme gustaという形で登場してきました。
gustarは無生物や行為そのものが主語となり、ほとんど3人称の形で登場してきます。 語順は、人称の目的語+動詞 gustar+主語(名詞や動詞の原形)となります。
覚えていない人はもう一度#033などで確認してください。
さて、本題に入りましょう。
gustaría(3人称・複数形でgustarían)も3人称の形で用いられるのは同じです。 ただし、文法的に言うと、直説法の過去未来形(可能法)と呼ばれますが、難しく考えず、 未来の動作や状態の推量の表現と考えてください。
Me gustaría + 動詞の原形 「私は~したいなあ」
現在は実現できていないが、将来(時間の長さは関係ない)において実現したい希望について 話す場合に使います。
一方、 Me gusta + 名詞/動詞の原形 「私は~好きである」 あくまでも「好きである」ことを言う場合に使います。 さらに、「~したい」という表現でピンとくるのはquiero Quiero + 動詞の原形 「~したい」(#037参照)
Me gustaría + は実現していない希望を含んだ「~したい」に対して、 quieroは願望・欲求の「~したい」を意味しています。
実際に例文を見ましょう。
Me gustaría ganar en las olimpiadas.
「私はオリンピックで勝ちたいなあ」
ganar 「勝つ」 olimpiadas 「オリンピック(競技)大会」
Me gustan mucho los juegos olímpicos.
「私はオリンピックゲームが大好きです」
juegos olímpicos 「オリンピック(競技)大会」 ※主語が複数形なので gustan と動詞 gustarの3人称の複数形になっているので注意。
「フラメンコを踊ること」の例文で次の違いを理解してください。
▼現在はフラメンコを踊れない人が・・・
Me gustaría bailar flamenco.
「私はフラメンコを踊りたいなあ」
bailar 「踊る」
▼踊ることができる人が・・・
Me gusta bailar flamenco.
「私はフラメンコを踊るのが好き」
▼踊れる人が踊りたいのか、そうでない人が踊りたいのか不明だが、願望を表して・・・
Quiero bailar flamenco.
「私はフラメンコを踊りたい」
どうですか? 違いがわかったでしょうか?
知らずに使っているスペイン語
ドミンゴ domingo
ドミンゴと言えば何を思い出すでしょうか? スペイン語の「日曜日」という意味はかなり定着しつつ あるような気がしますが、私は3大テノールのプラシド・ドミンゴを思い出します。ほかにもスバル (富士重工業)から発売されていたドミンゴという名前のワゴン車もありました。