パブロ:きみはきょうは何てかわいいんだ! まあ、いつものようにだけどね。
アイコ:そうかしら?それは好意的な目で私を見ているからよ。
単語・表現
qué「何て~だ」(感嘆詞) guapo, pa「かわいい、かっこいい」
estás 「(~の状態)である、~です」(estar・2・単・現在)
hoy 「きょう」 bueno「えっと、それでは」 como 「~のように」
siempre「いつも、常に」
¿Ah sí?「ええ、そうですか? そうかしら?」
eso「それ、そこ」 es「~である」(ser・3・単・現在)
es que + 平叙文「実は~である、なぜなら~だから」
me「私を」 ves「見る、見える」(ver・2・単・現在)
con 「一緒に、~で」 bueno, na「よい、好意的な」
ojo 「目;視線、目つき」※一般的な目の意味で用いる場合、複数形で使うことが多い。
その他の表現
本文で答えた表現は、女性が褒めてくれた人に対してまんざら悪い気を抱いていない場合の返答 でした。しかし、気になる異性として意識していない人やからかわれて言われた場合、どう言うでしょうか?
No digas tonterías, estoy normal.
「バカなこと言わないで、いつもと同じよ」
no digas tonterías「バカなことを言わないで」
digas はdecir「言う」の接続法・現在の2人称・単数ですが、ここでは表現だけ覚えてください。
decir「言う、述べる」(decir・2・単・接現)
tonterías 「愚かさ、バカなこと、おべっか」 normal「普通」
相手の言っていることを、婉曲的に否定することで”自分にはその気がない”ことを相手にアピール しています。
【欧米人を褒めるには】
これまで相手の洋服やセンスを褒めるという表現を何度か取り上げてきました。 私たち日本人は相手を褒める場合、相手に直接「頭がいいね」「かわいいね」「肌がきれい」などと言いますが、欧米人を褒める場合は、そのように直接相手をあまり褒めません。もちろん、国や人、地域によって変わってきますが、性格や体型を褒めるのは注意が必要です。
それではどうしたらうまい褒め方ができるかというと、間接的に褒めることです。 洋服やセンスといった無生物の事柄や、本文のように「今日は」という具体的な状況で褒めるべき時に言うほうがよいかもしれません。 あまり好ましくないのは、相手のことをほとんど知らないのに直接「きみは魅力的だ」「きみは賢い」と言ってしまうことと聞きます。
ser 「(性質・すぐに変化しないものが)である」を使って…
Eres muy inteligente. 「きみはとても賢いね」
¡Qué inteligente eres! 「きみは賢いね!」
eres「~である」(ser・2・単・現在) inteligente「頭がよい、賢い」
第3者に話をして、その人について褒める場合はもちろん問題ありません。
María es muy inteligente.「マリアはとても賢いです」
es「~である」(ser・3・単・現在))
好ましい性質の形容詞をいくつか取り上げておきます。
simpático, ca「感じがよい」
cariñoso, sa「愛情のこもった、心優しい」
generoso, sa「寛大な、気前のよい」
bonito, ta「かわいい、素敵な」
majo, ja「おしゃれな」「魅力的な」(主にマドリッドで使う)
知らずに使っているスペイン語
マハ – maja
ゴヤの絵画で有名な「裸のマハ」。裸の女性を描いたこの絵は洋服を着た「着衣のマハ」も描かれ います。このマハとはきょうのその他の表現でも出てきた「おしゃれな」「小粋な」という意味。 18世紀終わりから19世紀はじめにかけてマドリッドの下町で粋な格好をしてボヘミアン的な生活 を送った人々を「マホ、マハ」と呼んでいたところからこの名前がついています。スペインの差スペインス映画「裸のマハ」もスペイン映画好きには知られているところです。現在でもマドリッドでは呼びかけの言葉として、¡Maja! ¡Majo!が使われます。