ケイコ:到着しないわよ。
ラウル:お願い、そんなに自分をせかさないで。(それを)落ち着いて受け止めようよ。
単語・表現
vamos 「行く、~するつもりだ」(ir・1・複・単)
No vamos a + 動詞の原形 「(私たちは)~しないだろう」
llegar「到着する」
por favor「お願いします」
No te apures tanto. 「そんなに(きみ自身を)急かさないで」
te apures「心配する、慌てる」(再帰動詞 apurarse・2・単・否定命令)
※否定の命令形の場合、活用が命令形の活用ではなく、接続法現在となりますが、ここでは あくまでも表現だけを覚えてください。
tanto 「それほど多く、そんなに」
(参考) No me apures tanto. 「そんなに私を急かさないで」
me「私を」 vamos a+ 動詞の原形「~しましょう」
tomarlo = tomar + lo
tomar「(物事を)受け止める;取る、食べる、飲む」
lo 「そのことを」(中性の代名詞)
※「そのこと」loは前文の内容、ここでは「到着しないだろうということ」を指してます。
con 「~と一緒に、~で」 calma「平静、落ち着き」
その他の表現
No vamos a + 動詞の原形 「(私たちは)~しないだろう」
これまで何度も、vamos a + 動詞の原形 「(私たちは)~するでしょう」「~しましょう」を取り上げてきました。しかし否定語Noをつけると「ある根拠があって、将来きっと~しないだろう」という言い回しで使えます。
次の例文を見てください。
No vamos a poder comer. 「食べることができないだろう」
poder 「~することができる」 comer 「食べる」
No vamos a tener tiempo. 「時間がないだろう」
tener 「持つ、ある」 tiempo 「時間」
No vamos a ganar nada. 「何も得しないだろう」
ganar 「得をする、得る」 nada 「何も~ない」
※スペイン語は否定語が重なっても英語のように2重否定にはなりません。
知らずに使っているスペイン語
ハリケーン huracán
ハリケーンという言葉は風、嵐、火などを司るマヤの神huracánの名前が、メキシコ湾やカリブ海などで発生する熱帯性低気圧の名称としてスペイン語に流入し、それが英語などに広まったと考えられています。つまりもともとは「嵐などを司る神の名」 の意味です。アルゼンチンリーグのサッカーチーム名・ウラカンもこの「ハリケーン」の意味。プロレスの技でも「ウラカン」というのがあります。