キョウコ :この夏、フランスで友達を訪問したのよ。
ラウル:きみは彼らとフランス語で話したの?
キョウコ:いいえ、スペイン語よ。なぜなら彼らは50年代にメキシコからフランスに移った移民の子供たちなの。
単語・表現
este,ta「この」 verano「夏」
visité「訪ねる、会いに行く」( visitar・1・単・点)
visitar a + 人 「(人)に会いに行く、訪問する」
mis 「私の」 amigo「友達」 Francia 「フランス」
hablaste 「話す」(hablar ・2・単・点過)
francés 「フランス語」 con「~と、~と一緒に」 ellos「彼ら」
hablé「話す」(hablar ・1・単・点過) español「スペイン語」
porque「なぜなら」 son「~です、である」(ser ・3・複・現在)
hijo, ja「息子、娘、(複数形で)子供たち;子孫」
inmigrant「移民」 que 「~するところの」(関係代名詞)
viajaron 「旅行する、行く」(viajar ・3・複・点過)
desde A a (hasta) B 「AからBまで」 México「メキシコ」
año「年」 cincuenta「50の」
en los años cincuenta 「1950年代に」
その他の表現
【スペイン語の過去形について】
スペイン語には過去形の時制が2つあります。
1つは点過去、もう1つは線過去です。
点過去は過去のある時点で終わった動作について、線過去は継続中だった過去の動作に
ついて表します。
「帰ったら、子供たちは寝ていた」と言うとき、「帰った」が点過去、「寝ていた」が線過去で表せます。
はじめにその時点で終わった行為を表す「点過去」を学びましょう。
これまで現在形の動詞で3種類の活用の語尾があることを学びました。
それぞれ一定のパターンで変化しましたが、点過去も同様です。
しかし、-er/-irが語尾の場合は同じ活用なので、-ar語尾と2つのタイプと思ってください。
きょうは-ar語尾の動詞の活用を見てみましょう。
人称
|
-ar動詞
|
yo | -é |
tú | -aste |
él | -ó |
nosotros | -amos |
vosotros | -asteis |
ellos | -aron |
これを見て何か気づきましたか?
「どこかで見た活用が・・・」と思った人はカンのいい人ですね。
1人称・複数形(私たち)の活用が現在形と同じです。
しかし語尾が-arの規則動詞だけの話です。
点過去か現在形の判断は文意や副詞などで判断します。
ここまではいいでしょうか?
問題はどうやって活用を覚えるのかですね。
現在形の規則動詞の活用の語尾を覚えたときと同じように、規則活用の語尾を覚えてしまい
ましょう。
-é, -aste, -ó, -amos, asteis, -aron
「エ・アステ・オ、アモス・アステイス・アロン」
と呪文のように唱えて、まずは語尾の変化だけ覚えてください。
そして、実際に出てきた例文などで1つずつ覚えていきましょう。
最後にきょう本文で登場した点過去の動詞の活用表を載せておきます。
人称 | visitar | hablar | viajar | -arの語尾 |
yo | visité |
hablé |
viajé |
-é |
tú | visitaste |
hablaste |
viajaste |
-aste |
él | visitó | habló | viajó | -ó |
nosotros | visitamos | hablamos | viajamos | -amos |
vosotros | visitasteis | hablasteis | viajasteis | -asteis |
ellos | visitaron | hablaron | viajaron | -aron |
知らずに使っているスペイン語
キー・ウエスト Key West
キー・ウエストとはアメリカ・フロリダ州の南端に浮かぶ島の街。特筆するべきなのが、車で行くことのできること。海に向かって延々と伸びる高速道路、セブンマイル・ブリッジはアメリカで最も美しい橋といわれ、CMなどでも目にしたことがあると思います。ところで、Key Westは字の通り、英語ですが、これはもともとスペイン語でこの島がCayo Hueso[カジョ・ウエソ]つまり「骨の小島」と呼ばれ、人骨が発見されたことに由来するものです。なお、普通に島という場合はislaはです。