アナ:今日、オフィスで上司達の会議があるの。
ヒデ:何かプレゼンテーションをするのかい?
アナ:ええ、新しいプロジェクトについて話すことになっているの。
ヒデ:幸運に恵まれますように!
単語・表現
hoy「今日」 hay「ある」(haber・3・単・現在)
reunión「会議」 jefe, fa「上司」 oficina「オフィス、事務所、勤め先」
vas「~する予定、行く」(ir・2・単・現在)
ir a + 動詞の原形(不定詞)「~する予定、~するつもりだ」
hacer「する」 alguno, na「何らかの」※男性名詞・単数の前につくとalgún
presentación「プレゼンテーション、発表;紹介、提出」
me「私に」 toca「触れる、することになる」(tocar・3・単・現在)
tocar + 動詞の原形(不定詞)「(人が)~することになる」※不定詞以下が主語になります。
me toca + 動詞の原形「私は~することになる」
hablar「話す」 hablar de … 「~について話す」 del = de+ el
nuevo, va「新しい」 proyecto「プロジェクト、計画」
que「(接続法をともない、願望・要求などとともに)~するように」
tengas「持つ、ある」(tener・2・単・接続法現在)
mucho, cha「多くの、たくさんの」 suerte「幸運、運、運命」
※接続法とはラテン語系の言語で見られる動詞の法のことで、ある事柄を述べるのに事実としてではなく、予想・願望・仮定など話し手の心の中で考えられたこととして述べるときに使われます。本文では表現として覚えてください。
その他の表現
「頑張って!」
日本では何かにつけて「頑張って!」「頑張ります」と言いますね。特に応援や励ます意味を含めて、「頑張ってください」と気軽に使っていると思います。
面白いことにスペイン語圏の人たちではいわゆる「頑張って!」という表現はあまり使わないそうです。それはプレッシャーをかけられるようであまりいい気分がしないことや、頑張っている人には「頑張れ」と言うものではない、という考えからきているそうです。
「頑張って!」という意味の表現としてしばしば、¡Ánimo!という表現が取り上げられますが、¡Ánimo! は意気消沈した元気のない相手に声をかける「頑張って!」なので普段は使いません。ánimoはもともと「(魂の働きとしての)心、気力」を意味する名詞です。
今回、取り上げた ¡Que tengas mucha suerte! や ¡Buena suerte! は「あなたに幸運がありますように!」という意味に「頑張って!」という意味合いも含まれてきます。 英語のGood luck!と同じように使われるこの表現は¡Ánimo!よりもより広く使うことができます。
¡Que tenga mucha suerte!
「(ustedで話す人に)幸運に恵まれますように!」
tenga 「持つ、ある」(tener・2・単・接現)
¡Buena suerte!「幸運を!」
bueno, na「良い」
¡Ánimo!「頑張って!」
ánimo「魂、心;(間投詞で)頑張れ」
知らずに使っているスペイン語
タコスとトルティーヤ – tacos y tortilla
タコスはトウモロコの粉や小麦粉などで作ったtortilla「トルティーヤ(トルティージャ)」というクレープ状の生地でチーズ、肉(豚・牛・鶏など) 、チリソース、いろいろな野菜や豆など巻いて食べる料理です。トルティーヤはメキシコや中米料理では欠かせないものの一つです。
スペイン人が中米を訪れた際に、スペイン風オムレツ、tortilla españolaに外見が似ていたことからスペイン語のtortillaと呼ぶようになったと言われています。ただし、見た目の薄い黄色と丸い形状以外はまったく似ていませんが。
スペイン語でtacoとは「詰め物」の意味です。トウモロコシのトルティーヤに肉や野菜を詰め物にしていることことからtacoの名称が使われているのではないかと思われますが、なぜtacoというスペイン語が用いれたか正確なところはわかりません。料理としてのタコスtacosは複数形で常に使われます。