ケン:どうしてもこのレポートが書き終わらない。おかしくなりそうだよ!
ルシア:さあ!もう少ししか残っていないわよ。
単語・表現
acabo「終える」(acabar・1・単・現在) escribir「書く」
acabar de + 動詞の原形(不定詞)「~したばかり、~し終える」
※現在形でありながら、完了したばかりの過去を表現ができます。
este, ta「この」 informe「レポート、報告書」
me「私に、私を」
tiene 「持つ、(感情などを)抱く」(tener・3・単・現在)
loco, ca「気がおかしくなりそうな、正気ではない」
Me tiene loco.「おかしくなりそうだ」
※主語は前文をうけて無主語で省略されています。直訳すると「(そのことが)私に気の狂った気持ちを抱く」が転じて 「(私は)おかしくなりそうだ」となる。
venga「来る」(venir・3・命令)
¡Venga!「(人を促し)さあ、頑張って」
que「(強い肯定をして)~だ、~だぞ」 ya「もうすでに」
te「きみに」 queda「残る、」(quedar・3・単・現在)
menos「より少なく」
※直訳すると「(そのことは)もうすでにきみにより少なく残っているんだ」となり、「もうちょっっとしかないよ」というニュアンスで話しています。
その他の表現
acabarの表現
acabar de + 不定詞「~したばかりだ」という終えたばかりのことについて話すことができます。否定形になると「どうしても~ない、なかなか~し終えない」という意味になってきます。
Acabo de leer este libro.
「(私は)この本を読み終えたばかりだ」
leer「読む」 libro「本」
Acabo de llegar.
「私は着いたばかりだ」
llegar「到着する」
No acabo de terminar de comer.
「どうしても食べ切れない」
terminar「終える、完了する」
terminar de + 不定詞「~して終える」 comer「食べる」
vengaを使った表現
動詞の原形venir「来る、出身である」は多くの意味があります。
ここではvenirの命令形、vengaを使った表現を覚えましょう。特に最近の若いスペイン人はよく使う表現です。
¡Venga!
「さあ! 頑張れ!」
¡Venga, venga!
「さあ、早くこいよ!」
¡Venga, vamos!
「さあ、行こう!」
¡Venga, no te preocupes!
「さあ、心配しないで!」
(no) te preocupes「心配する」(preocuparse・2・単・否命)
※否定の命令形は接続法現在と同じ活用になります。
¡Venga ya!
「信じられないなあ、冗談でしょ」
¡Venga mañana!
「じゃあ、明日ね」※スペインで親しい友人の間で使われる別れの表現です。
知らずに使っているスペイン語
ガラパゴス諸島 – Islas Galápagos
エクアドル本土から西方約900kmの太平洋上にあるのがガラパゴス諸島です。多様な生態環境が残っており、ダーウィンが進化論の着想を得るきっかけになった地であることでもよく知られています。日本で独自に進化を遂げた携帯をガラケー(ガラパゴス携帯の略)と呼ぶのはよく知られているところ。
スペイン人が1535年にヨーロッパ人としてこの島に上陸後、甲羅が馬の鞍であるgalápago「イギリス鞍」の形によく似た「巨大なリクガメ」について報告し、これに基づいてオランダ人地質学者が地図に「ガラパゴス諸島」と名づけられたのが始まり。galápagoは「亀」の意味としても使われます。ただし一般的に「カメ」のことを指して言う時は、tortuga[トルトゥガ]のほうが普通です。余談ですがハイチの北にあるTortuga(トルトゥガ島)は「カメ」から名づけられています。