店員:プレゼント用のチョコレートにいたしましょうか?
ノリコ:ええ、プレゼント用の包装紙でそれを包んでもらえますか?お願いします。
店員:はい、すぐにお包みします。
単語・表現
dependiente 「店員」
quiere 「欲する、~したい」(querer・3・単・現)
chocolate 「チョコレート」 para 「~のため」
regalo 「プレゼント、贈り物」
me 「私に」 lo 「それを」(ここでは el chocolate を指す)
envuelve 「包む」(envolver・3・単・現) en「~で」 papel 「紙」
por favor 「お願いします」※依頼文の最後につけましょう。
ahora「今」 mismo「まさに、ちょうど」
ahora mismo 「今すぐに」
se「あなたに」(間接目的語の人称代名詞 le 「あなた・彼・彼女・それに」が変化した形) ※きょうの表現・ことばで詳しく解説します。
envuelvo 「包む」(envolver・1・単・現)
その他の表現
le,lesから変化したse
目的語となる人称の代名詞は2つのタイプがあります。一つは「~を」という意味を持つもの(直接目的語の代名詞)と、もう一つは「~に」という意味を持つもの(間接目的語の代名詞)です。
確認の意味も含めて復習です。
直接目的格の代名詞
間接目的格の代名詞
※スペインのアカデミアではle/losの直接目的語だけ認めている。
スペイン語では人称代名詞(me, teなど)は動詞の直前にくることは既習の通りですが、この直接・間接の人称代名詞が並ぶことがあります。その場合、語順は次のようになります。
(主語)+間接目的語+直接目的語+動詞の活用
簡単な例文を使ってどう変化していくかみていきましょう。目的語に注目してください。
Yo doy un regalo a ella.
「私は彼女にプレゼントをあげます」
doy 「与える」(dar・1・単・現在) a 「~に」 ella 「彼女」
人称代名詞を使うと…
直接目的語が代名詞の場合
○ Yo lo doy a ella. 「彼女にそれ(=プレゼント)をあげる」
間接目的語が代名詞
○ Yo le doy un regalo. 「彼女にプレゼントをあげる」
直接・間接目的語が代名詞
× Yo le lo doy. 「彼女にそれをあげる」
le = a ella 「彼女に」 lo = un regalo
語順は正しいのですが、le, lo のままでは使えません!
直接目的語の前にある3人称の間接目的語、つまりleおよびlasはseに変化します。
→ Yo se lo doy.「彼女にそれをあげる」
ただし、文脈でわかりにくい場合には、a ella「彼女に」といった具合に「誰に」をハッキリさせていうこともあります。 その場合は次のようになります。
→ Yo se lo doy a ella.
※「~に」の目的語が重複するが、この場合は意味を強調しているため用いても問題ありません。また、本文で出てくる表現をもとの形にすると…
Se lo envuelvo.
「(私は)あなたにそれを包みます」
Envuelvo el chocolate para regalo a usted.
「プレゼント用のチョコレートをお包みします」
最後に間接目的語が複数形の場合も学びましょう。太字に注目してください。
Doy los regalos a los niños.
「そのプレゼントを子供たちにあげる」
Les doy los regalos.
「彼ら(子供たち)にそのプレゼントをあげる」
Los doy a los niños.
「それら(そのプレゼント)を子供たちにあげる」
→Se los doy. 「彼らにそれらをあげる」
★まとめ
人称代名詞の直接目的語の前では、間接目的語のle, lasがseに変わる。
知らずに使っているスペイン語
ビジャレアル Villareal
スペインサッカーリーグ・リーガエスパニョーラのクラブチーム、ビジャレアルはスペイン・バレンシアの郊外のビジャレアルに本拠地を構えています。villa「別荘、町」、real「王の」がくっついて「王の町」 「王の別荘」という意味になります。ただし、スペイン王室の“real”ではなく、かつてのアラゴン王国の“real”を指しているためチームフラッグにつく王冠のマークは、レアル・マドリッドのようなほかのreal名を冠するチームとは異なっています(ウィキペディアから)。なお、ビジャは最近はリゾートホテルなどの名称で日本語でもよく使う英語の「ヴィラ」はつづりも意味も同じ。もともとはラテン語から来ています。