マリア:ふつうは何時に起きるの?
ユイ:仕事に行くために6時30分ごろに起きるよ。
単語・表現
a「~に」 qué「何」 hora「時間、時刻」
te levantas「起きる」(再帰 levantarse・2・単・現在)
normalmente「普通、通常は」
me levanto「起きる」(levantarse・1・単・現在) a eso de…「~ごろ」
seis「6つ」 las seis「6時」※時刻は定冠詞を伴う。第29回参照
media「30分」 para「~ため」 para + 動詞の原形「~するために」
ir「行く」 al = a + el 「~に」 trabajo「仕事」
その他の表現
levantarse「起きる」で学ぶ再帰動詞の考え方
主語と代名詞の目的語(~に、~を)が同じ人やモノを示すとき、その動詞と代名詞(再帰代名詞)をあわせて再帰動詞(自分自身に動詞の行為が帰ることから)と言います。
levantarは「起こす」という意味の動詞です。
「自分自身を起こす→起きる」という意味で使われる時、再帰動詞levantarseになります。
levantarの語尾に再帰動詞化を表わす-seをつけて動詞の原形として辞書には記載されています。
では、実際の例文を見てみましょう。
× Yo levanto me a las siete.
「私は私を7時に起こす」
※再帰代名詞meは動詞の前に置かれるのでこの語順は不可。yo「私」は省略
○ Me levanto a las siete.
「私は7時に起きる」
それでは人称の目的語の「~を」(直接目的格)と「~に」(間接目的格)と再帰代名詞はどう違うのか? (人称代名詞「~を」は第28回、「~に」は第33回を参照してください。)
それは主語と代名詞の目的語が「同一の人称かどうか」ということです。
動詞の活用形と前についている代名詞で意味が変わります。
再帰動詞ではない
¿Te levanto a las ocho?
「私はきみを8時に起こしましょうか?」
再帰動詞の場合
Me levanto a las siete.
「私は私を7時に起こします」→「私は7時に起きます」
違いが分かりましたか?
あらためて人称の目的語「~を」と「~に」と何が違うのか?
ほとんど同じですが、3人称の場合seになる点です。
再帰代名詞の表を記載しておきますので確認してください。
人称 | 単数形 | 複数形 |
1人称 | me | nos |
2人称 | te | os |
3人称 | se | se |
上記の表を丸暗記する必要などありません。いつも同じことを書いていますが、動詞とセットにして表現として覚えましょう。再帰動詞もいろいろな用法がありますが、そのつど表現として覚えておくとよいと思います。
知らずに使っているスペイン語
アルゼンチン – Argentina
アルゼンチンとはもともと、ラテン語のargentum「銀」を語源としています。
この地を最初に訪れたスペイン人一行(1516年、フアン・ディアス・デ・ソリス)が銀に飾りをつけた先住民族に出会い、ここを流れる大河ラプタタ川(「銀の川」の意味)と名付けたことに由来。「銀の川」からラテン語のArgentumに地名表現のため女性名詞化したものがArgentinaです。さしずめ「銀の国」といったところです。当時のスペイン人の銀の産出への強い思いが感じられます。