ユミ:すみません、パスポートをなくしてしまったんです…。
受付:ご心配なく。いますぐに日本大使館に電話をします。
ユミ :どうもありがとう。
単語・表現
perdone 「すみません」(丁寧な表現)
he 「(完了時制)」(haber・1・単・現在)
perdido 「失う、失くす」(perder・過去分詞)
pasaporte 「パスポート」
No se preocupe. 「ご心配なく」
※親しい間柄では No te preocupes 「心配しないで」
ahora 「今」 mismo,ma「まさにその」
ahora mismo 「今すぐに」
voy 「いく、するつもりである」( ir・1・単・現在)
voy a +動詞の原形「~するつもりである、~するだろう」
llamar 「電話をかける、~に助けを求める」 embajada 「大使館」
Japón「日本」
Muchas gracias. 「どうもありがとう」
その他の表現
【現在完了形を学ぶ】
主に点過去の表現を中心に学んできました。
今回はhaberの現在形+過去分詞 「~してしまった」「~したことがある」「~してきている」という現在完了形を学びましょう。
はじめに動詞haberを覚えていますか? そう、hay「~がある」(haberの3人称・単数・現在)の動詞の原形です。
ただし、ここではhayから離れてください。繰り返しますが、haberの現在形は過去分詞を伴って、現在完了形を表します。
ちょうど英語のhave + 過去分詞と同じです。haber = haveに相当すると考えてください。 それでは、haberの活用表を見ていきましょう。
haberの活用形
人称 | haber |
yo | he |
tú | has |
él | ha |
nosotros | hemos |
vosotros | habéis |
ellos | han |
あれっ? 3人称単数にhayがないと思われたかもしれませんが、hayはあくまでhaberの 3人称・単数・現在で使われる特殊な活用です。
まず、この活用を繰り返し口に出して覚えてください。
次に過去分詞の作り方です。 これは簡単です。「動詞を形容詞にする」でも学んだように、動詞の原形の語尾が-arで終わる ものは、-adoに、語尾が-er,-irの場合は、-idoと変えます。
● -ar動詞 → 動詞 + -ado (例)
comprar「買う」 → comprado
terminar「終える」 → terminado
● -er動詞、-ir動詞 → 動詞 + -ido
(例)
perder「失う」 → perdido
comer「食べる」 → comido
vivir「住む」 → vivido
ただし、現在完了形は主語の性・数にかかわらず、常に過去分詞は男性形・単数となる点に 注意してください。
次に現在完了形の用法を見ていきましょう。これらの分け方は明確な区分があるわけではなく、 重なって使われていることもあります。
1.過去の経験 「~したことがある」
Yo he comido suhi.
「私は寿司を食べたことがある」
2.結果・完了「~してしまった」
Yo he perdido la cartera.
「私は財布をなくしてしまった」
3.過去からの継続 「~してきている」
Yo he vivido en Tokio estos últimos años.
「私はこ2、3年(近年)東京で住んでいる」
4.近い過去 「(最近)~した」
Yo he comprado la camiseta. 「私はそのTシャツを買った」
4は 「点過去と何が違うの?」と思われた方は鋭いですね。
Yo compré la camiseta. 「私はそのTシャツを買った」
※ compré はcomprarの1人称・単数、点過去
この2つの文の意味の違いは…
実はありません。
ただ、現在完了形は「近い過去」に言及していますが、点過去では10年前でも100年前でも ある過去の時点で「買った」という行為を表すことができます。
それでは、近い過去とはどれぐらいでしょうか?
主観の問題になるのですが、先生に確認したら「せいぜい2~3か月以内の話で使う」ということ。
現在完了形の過去は大昔には使わないことだけはハッキリしています。
知らずに使っているスペイン語
ままどおる mamador
mamador 福島県郡山の銘菓「ままどおる」(製造元・三万石)は全国でも知名度のあるお菓子です。おそらくお土産などでもらったことが一度はあるのではないでしょうか? スペイン語の“mamador”に由来するもので、意味は「乳を飲む・吸う」(形容詞)の意味。 動詞はmamarです。スペイン語圏の人がこのお菓子の名前を見るとかなり驚かれます。