ナオコ:ペットの動物は好き?
アントニオ:大好きだよ。家では2匹の犬と1匹の猫、1羽のオウム、それと雄鶏(おんどり)を飼っているよ。
ナオコ:雄鶏?
アントニオ:そう、けどはく製のヤツだけどね。
単語・表現
te「きみを・に」(人称代名詞) gustan 「気に入る」(gustar・3・複・現)
animal「動物」 compañía 「一緒にいること、付き添い;仲間、会社」
animal de compañía 「ペット」※ほかにもmascota 「ペット、マスコット」もあるがほとんど使わない。
本文の語順や活用に注目しましょう。
人称の代名詞 + 動詞 gustar + 主語
「~は人に(を)気にいる」 →「人は~が好きだ」
動詞の前に来る人称の代名詞は直接目的語「~を」、間接目的語「~に」のいずれも置くことがありますが、あまり神経質になるよりも例文自体を覚えてください。 主語と動詞の活用には注意してください。
me 「私を」 vuelven 「(ある状態に)かえる、させる;戻る」(volver・3・複・現在)
loco, ca 「熱狂した、夢中になった」
※本文では主語 los animales de compañía が省略されている点に注意してください。直訳すると「(ペットたちは)私を夢中にさせる」ですが「私は(ペットを)溺愛している」→ 「大好きである」と訳しています。
casa 「家」 tengo 「持つ、飼う;ある」(tener・1・単・現)
dos「2、2つの」 perro「オス犬」(「メス犬」は perra)
gato,ta 「猫」 loro 「オウム、インコ」※lora 「(メスの)オウム」はあまり使わない。
gallo 「雄鶏(おんどり)」(「雌鳥(めんどり)」は gallina)
pero 「けど」 disecado, da「はく製にされた」 hombre 「男性、男」
その他の表現
動詞を形容詞にする! 犬や猫などのペットを飼っているという表現は簡単。
Tengo …「私は~を飼っている」だけでOK。ただし、単数・複数形はハッキリしなければなりません。なお、動物の性別については犬や猫などの一般的な動物を習慣で使う程度なので、 本文のように必ずしも語尾を-o, -aと変化させる必要はありません。 panda「パンダ」はオスでもメスもpandaです(笑)
perro,ra 「犬」[ペロ]
gato, ta「猫」[ガト]
hámster 「ハムスター」[アムステル]
hurón 「フェレット」[ウロン]
ardilla 「リス」[アルディジャ]
conejo 「うさぎ」[コネホ]
pájaro 「小鳥」[パハロ]
知らずに使っているスペイン語
アタメ ¡Atame!
映画「オール・アバウト・マイ・マザー」でオスカーを受賞したペドロ・アルモドバ監督の作品で、若いころのアントニオ・バンデラスが主演している「アタメ」という映画があります。スペイン語の意味は「私を縛って!」。
ataは動詞atar「縛る、束縛する」の2人称単数の命令形(túで話す相手に使う命令形)、 me「私を」の意味ですが、精神病の男とポルノ女優の奇妙な愛の形を描いたこの映画、私ははじめて見たスペイン映画がこの作品だったので、スペイン映画に対してしばらく誤解をしていました(笑)。 おそらく今見るとまた違った見方ができる映画だと思います。ちなみにHERMESからも 「アタメ」という名前のチョーカーも発売されているようです