ヒロ:眠っている?
ウララ:いいえ、ただ少し休んでいるだけよ。
単語・表現
estás 「~(の状態)である」(estar・2・単・現)
dormido, da「眠っている」(dormir・形容詞化)※本文では話しかけている相手が女性のため、dormida となっている点に気をつけてください。
sólo「ただ~だけ」 estoy「~である」(estar・1・単・現在)
descansado, da「休んでいる、くつろいでいる」 (descansar・形容詞化)※話し手が自身(女性)について話しているので女性形になっている点に注意。
un poco 「ちょっと、少し」
その他の表現
動詞を形容詞にする
これまでいろいろな回でもともと動詞だったものが変化して形容詞として用いられている単語を取り 上げてきました。これらは過去分詞という動詞が変化したもので、一定のルールに基づき変化してい ます。ここでは形容詞として用いられる過去分詞の作り方を学びましょう。動詞serやestarを伴って「~される」と受身形として翻訳されることがありますが、今回はあくまでも形容詞としての過去分詞の作り方を学ぶことだけを目的とします。
【-ar動詞の場合】
ar → -ado, -adaと変化する
descansar「休む、くつろぐ」 → descansado, da「休んでいる、くつろいだ」
cansar 「疲れさせる、うんざりさせる」 → cansado, da「疲れた、飽きた」
preocupar 「心配させる」 → preocupado, da「心配した」
【-er動詞、-ir動詞の場合】
er,ir → -ido, -idaと変化する
dormir「眠る」 → dormido, da「眠っている」
comer「食べる」 → comido, da「食事をすませた」
知らずに使っているスペイン語
ノエビア noevir
男性でも化粧品のノエビアという会社をご存じの方は多いのではないでしょうか。会社の社名「ノエビア」は、スペイン語の「恋人」という意味のnovio(男性)とnovia(女性)を合成した造語だそうです(JASDAQ市場「会社・ロゴの由来」から)。どう合成したらnoevirになるのかわかりません。
余談ですが、メルマガの読者のMartinbuhoさんが、以前に同社に電話で社名の由来を直接問い合わせしていただきました。その行動力にびっくりするやら感謝するやらですが、そのやりとりと推理を紹介させていただきます。
「電話に出た(ノエビア社の)女性の説明は『novio(男性)とnovia(女性)を合成した造語です』と言うだけで、語尾が-irで終るのは解せないと突っ込んだところ、『造語ですから』と言うだけでした。 ここからは想像です。化粧品の名前となればスペイン語より(ブランドイメージなど)日本人の弱いフランス語っぽくということ変えたのではないかと思います。これならnovioとnoviaからヒントを得たという必要は全然ありませんね。まったくこん跡を残さない造語です。」